”流れの落ち葉”25 技術9 里庄出張

 

”流れの落ち葉”25 技術9 里庄出張

 昭和43年頃でしたか、岡山県淺口群里庄町新庄に一時里庄工場が
有り、そこえ TFK 156F1 を流すため指導に行ったことが在ります。
その駅前に旅館とパチンコ屋が在りました。
指導に来て5日目頃の日曜日の朝にパチンコ屋に行きました。

写真は池田駅前のてるてる広場で色んな催しが開かれます。

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    「へーへーへエ~3千円程儲かったなーあー
これで天ぷらそばで一杯飲むかー」
「へいー、いらっしゃい、何しまひょう。」
「天ぷらそばと朝日ビール大瓶一本やーおばちゃん、
ここら辺で城みたいな観光地ない―」
「はいー、天そばとビール大瓶一本有り難うございますー。
城みたいな観光地なー、そんな、エーエーもんないわー」
「フン―そうかー無いかー有り難う。」

その明くる日にコンベヤーを廻っていると女班長が言いおる。

「あんたー昨日駅前でパチンコしてたやろー、儲かったかー」
「エーエー、何で知ってネンー」
「あのなアー小さな街ヤー、工場の誰かが見かけるがヤー」
「あーあー、悪いとこ見られたなー」

 

 とコンベヤーの他を見廻っていると回路の調整をするシールド
BOXの中で煙草を吸っている女性作業員が居たが、無視した。

「藤木さん、藤木さん品質管理室へ、直ぐ来て下さい」とマイクの
呼び出しがあり、直ぐ品管に。


検査員が、「これおかしいでー、直ぐ見てんかー」
生産技術員が、「藤木さん、直ぐ直るかー」
「分かりましたー、直ぐ見ますわー」


 と原因は忘れてもうたが、その後生産再開まで一ヶ月までも
掛って仕舞い、工場メンバーに冷たい眼にさらされた覚えだけは
残っていました。  
次は比較的上手くいった156F1で津山城趾へ。
(モデル名は正確ではありません、各工場に行った年代の
 ノートを見て羅列している中から引っ張り出して要るのです。) 

 

次回へ。 Y.F