流れ落ち葉29TFD2高雄へ
流れ落ち葉29TFD2高雄へ
昭和46年末頃、僕、藤木 鶏太は”流れの落ち葉”1プロローグで
述べたように台湾へ出発しました。
このプロローグが表題の謂われとなりましたのでリピートします。
猪名川の川面を流れる落ち葉に私はフーと校歌を思い出すのであった。
私、鶏太は社命で台湾出向となり、弟に送られ池田から伊丹空港に向かう
車の中から、流れる落ち葉に感傷的な思いに陥っていました。
不安と期待に澄んだ川面を流れる落ち葉のように大海まで辿り着くのか、
それとも途中で枯れ枝に遮られ腐り沈んでしまうのか、そんなことを思って
いました。 しかし、行くしかない昭和46年12月中頃のことであった。
台湾の高雄へは人数が多いので二組に分けて、台北から飛行機組と私達の
特急電車組がありました。 人数割は忘れましたが出掛ける前に台北の
レストランで昼ご飯を食べました。
ジュジュジューと目の前で熱々の油の様なスープをドジョウと青梗菜の入った
皿に掛けおった。
「うわー、危ないなー」と僕
「ケーチャン、これが熱々で美味しいんヤー」と東部長
「そうですけど、このドジョウえらい太いですねー」
「そら、台湾ドジョウ言うて身が太って旨いんやでー」
「ケイチャン、これが中華料理ヤー」と藤巴課長
こうして、期待に弾む僕であった。
そして、夕方無事高雄に着きました。
次回へ。 Y.F