”流れの落ち葉”51 出張3特別区

 

”流れの落ち葉”51 出張3特別区

 私、藤木鶏太は香港商社の紹介で連雲港の特別区内の外注工場へ、会社の
迎えの車でホテルから毎日通っていた。 特別区は日本企業や外国の企業があり、
その場所は市外に有ります。 そこえは高速道路で通っていたが、車は空いて
おりスムーズに走っております。 真ん中が舗装された道で両脇にデコボコ道が
あり、ロバに引かせた荷馬車がコトコト走っていました。 
 私、藤木鶏太は香港商社の紹介で連雲港の特別区内の外注工場へ、会社の
迎えの車でホテルから毎日通っていた。 特別区は日本企業や外国の企業があり、
その場所は市外に有ります。 そこえは高速道路で通っていたが、車は空いて
おりスムーズに走っております。 真ん中が舗装された道で両脇にデコボコ道が
あり、ロバに引かせた荷馬車がコトコト走っていました。 
廻りは柵もなく、田んぼや小さい街などがあり、人も道路を横切っていました。
 ある日、何時ものどおりに走っていて街の近くに来た時、道路を荷馬車が
斜めにコトコト横切りました。 わー、ぶつかると思っていたら運チャンがロバを
避けたのは良いが、スピードが出ているのでブレーキを掛けても斜めに走り、
側溝の溝に車の三部の一はみ出してやっと止まりました。
 街の人が大勢出てきて廻りに群がりました。

写真は公園の横に在る、駐車場の観光バスです。

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「おいー、兄ちゃん大丈夫カーあの荷馬車斜めに横切ったからナー」
「うんー、大丈夫ヤーしゃけんど命びろいしたナー」
「あんた、日本人やロー、何所え行くんヤー」
「うん、特別区のXX電機に指導にヤー」
「エー、あの有名な会社かヨー、よかたー、よかたー、命あってナー」

 

 そう警察が来て運転手に事情を聞いている時、人の良さそうな農夫が喋る。
そして、特別区内の香港の出張事務所に落ち着き、会社に向かいました。
廻りは広い土地で空き地が多く、工事中の所があります。
会社に着くと薫事長に紹介され、2階の生産管理の部屋に連れて行かれ、担当の
斎さんにコンベヤを見せられました。
管理の部屋の窓から外を見ると駄々広い野原があり、遠くに軍港があって
時々大砲の音が響き窓がガタガタ揺れます。
 便所に入ると小便の溝は汚れており、大便の部屋はドクロが巻いており、
ウエーウエーと遣っていると部屋の上が開いており、背の高い現地人の男が
何んやろうと覗いていました。 そして、明くる日掃除の小母さんが便所を
懸命に掃除に励んでいたので有りました。 エエ所有るやんか、あの兄ちゃんが
言うたんでしょう。 それからホテルを引き上げ、特別区内のホテルに
移りました。 区内にはレストランや喫茶店等、娯楽施設が在りました。


「あのねー、タバコ吸ったら直ぐベル鳴りおるねンー」
「そしたらナー、このスイッチの線切りましょンー」と香港人
「エーそんなんして、ええんかいナー」
「かめへん、かめへん、こんなもん又、直したらええねんヤー」
「無茶苦茶、するなアーあんたはんワー」

 

 そう、此所のホテルは街中と違い酷く落ちて汚く、設備も整っていません。
風呂はシャワーしかなく食事も外です。
こんな所でも一月以上我慢して仕事一途です。
 次は2回目の中国で、しかも一人で行かなければ成らないのです。     

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